「禅/禪」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「禅/禪」は中学生で習います。「禪」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「ゆずる」
ア:「天子(国を治める人)が位(地位、王位)をゆずり与える事」(例:禅譲)
イ:「伝える」、「授ける」
②「祭りの名前。昔、天子が地を払い清めて天の神や山川の神をまつった
祭り」(例:封禅)
③「禅那の略。煩悩(人間の心身の苦しみを生み出す精神(心)の働き。
欲望・怒り・悲しみ等)をなくして正しい物事の道筋を自分のものにする
(悟りを開く)」(仏教語)
④「座禅の略。姿勢を正して座った状態で精神統一(煩悩をなくす)を行う事」
(仏教語)
⑤「禅宗の略」(仏教語)」
※禅宗とは、座禅を行う事で、悟りを開こうとする仏教の一派(一宗派)である。
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成り立ち |
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形声文字です(ネ(示)+単(單))。「神にいけにえを捧げる台」の象形と
「先端が両またになっているはじき弓」の象形(「ひとつ」の意味だが、
ここでは、「壇(タン)」に通じ(同じ読みを持つ「壇」と同じ意味を持つ
ようになって)、「土を盛り上げて築いた高い所」の意味)から、
「壇を設けて天に祭る」を意味する「禅」という漢字が成り立ちました。
※「禅」は「禪」の略字です。
※「禪」は「禅」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「ゼン」
常用漢字表外:「セン」
訓読み:常用漢字表内はなし
常用漢字表外:「ゆず(る)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「さと」、「よし」
画数
「13画」(禅)
「17画」(禪)
部首
「示・礻(しめす、しめすへん(示偏))」
「示・礻」を含む漢字一覧
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