「間/閒」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「間」は小学2年生で習います。「閒」は常用漢字外です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順(間) |
意味 |
①「あいだ」
ア:「2つのものに挟まれた部分や範囲。ま。かん。けん。」
(例:雲の間から光が入る、東京と名古屋の間、すき間、
行間、世間)
イ:「ある物事とある物事を隔てる部分・時の長さ。ま。かん。」
(例:間を置いて歩く・帰る、空間、時間)
ウ:「ある範囲の一続きの時の長さ。ま。」(例:寝てる間に治る)
エ:「物事・現象等の相対するものの関係」(例:夢と現実の間)
オ:「人と人との相互の関係。仲。」(例:家族の間が良くない)
カ:「ある限られた集合や範囲」(例:友達の間で噂が広まる)
キ:「ある範囲内における双方からみた真ん中。かん。」
(例:間を取る、中間)
ク:「原因・理由を表す。~から。~ので。」
(例:居り候(そうろう)間お休み下さい)
②「部屋」(例:次の間で待つ)
③「畳の大きさを表す名称」(例:江戸間)
④「ちょうどよい時期。チャンス。」(例:間を見計らう)
⑤「その場の様子(状態)」(例:間が悪い)
⑥「スパイ(相手や敵の様子を密(ひそ)かに探ること。また、その人。)」
(例:間者)
⑦「悪口を言う。欠点や間違いを指摘する。」(例:間然)
⑧「長さの単位。約1.8メートル」(例:3間)
⑨「柱と柱の隔てる部分を数える語。また、四方を柱で囲まれた範囲
を数える語。」(例:三十三間堂)
⑩「碁盤・将棋盤等の目数を数えるのに用いる」(例:二間びらき)
⑪「静か」(例:間花、間居)
⑫「寛(くつろ)ぐ。休憩する。暇。」(例:間居、間暇)
⑬「なおざりにする(いいかげんにしておく)。無視する。」(例:間却)
⑭「密(ひそ)かに。こっそり。」(例:間行)
⑮「脇にそれた(本来の道筋から外れた)。無駄な。」
(例:間道、間話)
⑯「この頃。近頃。」(例:間者)
⑰「省く。簡単にする。」(例:間道)
⑱「隔たる」、「隔てる」、「離す」、「遠ざける」(例:間阻)
⑲「伺う。隙を狙う。」(例:間視)
⑳「入りまじる(交・混)」(例:間色、間廁)
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成り立ち |
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会意文字です(門+月(日))。「欠けた月」の象形と「左右両開き
になる戸」の象形から門を閉じても月の光が漏れる、すなわち
「すきま」を意味する「間」という漢字が成り立ちました。
※「間」は「閒」の略字です。
※「閒」は「間」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「カン」、「ケン」
訓読み:「あいだ」、「ま」
常用漢字表外:「あい」、「うかが(う)」、「しず(か)」、「はざま」、「ひそ(かに)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「ちか」、「はし」
画数
「12画」(間)
「12画」(閒)
部首
「門(もん、もんがまえ(門構)、かどがまえ(門構))」
「門」を含む漢字一覧
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書き順(間) |
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