「裳」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「裳」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「も」
ア:「古代、腰から下を覆う衣服の総称。しょう。」(例:裳衣)
イ:「律令制の男子の礼服(礼儀正しさ・尊敬の気持ちを表す服)
で上袴(うえのはかま-大口袴の上に穿(は)く袴の上に付けた物」
※律令制とは、7世紀後半-10世紀頃まで実施された日本の制度(決まり)
ウ:「平安時代、成人した女性が儀式・結婚式・葬式等に出る
際に、最後に腰の後ろに付けて後方へ長く引き垂らすように
纏(まと)った衣服」
エ:「僧侶が腰から下を覆う衣服」
※僧侶とは、家庭生活を捨て、修行に最も適すると思われる環境に入って
仏教を開いた釈迦の教えである、いつどんな時にも変わる事のない、
正しい物事の順序を自分のものにする為に修行を行う人の事を言う。
②「昼の衣服」
③「もすそ(衣服の下の方の縁。 また、その部分)」
④「裳裳(しょうしょう)は美しく盛んな様(さま)」
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成り立ち |
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形声文字です(尚+衣)。「神の気配の象形と屋内で祈る象形」
(「強く願う」の意味だが、ここでは「長(ジョウ)」に通じ(同じ読みを
持つ「長」と同じ意味を持つようになって)、「長い」の意味)と
身体に纏(まつ)わる衣服の襟元(えりもと)」の象形(「衣服」の
意味)から「腰から下を覆う長い衣服」を意味する「裳」という
漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ショウ(シャウ)」、「ジョウ(ジャウ)」
訓読み:「も」、「もすそ」
画数
「14画」
部首
①「小・⺌(しょう、しょうがしら(小頭)、なおがしら(尚頭))」
「小・⺌」を含む漢字一覧
②「衣(ころも)」
「衣」を含む漢字一覧
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