「蓋」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「蓋」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「おおう」(同意語:覆)
ア:「あるものが一面に広がりかぶさってその下のものを隠す」
イ:「表面にある物を広げて、その物を外から見えない状態にする」
ウ:「すみずみまで行き渡って、いっぱいに満たす」
エ:「本当のことがわからないように、包み隠す」
オ:「全体を包み含む」
カ:「広く行き渡らせる」
キ:「待ち伏せる」
ク:「伏兵(敵の不意を襲うために待ち伏せしている兵士)を置く」
②「ふた」、「おおい(覆)」
ア:「容器の入口にあててふさぐもの」
イ:「サザエ・タニシなどの貝の口を覆うもの」
ウ:「スッポン(カメの一種)のこと」
③「かさ」
ア:「雨や日を防ぐかさ」
イ:「車の上に立てるかさ」
ウ:「行列に立てて礼儀正しさを示すかさ」
④「たっとぶ」(同意語:貴、尊)
ア:「勝ちのあるもの・優れた人として尊敬する」
イ:「価値がある物として大切にする」
⑤「合う」、「合わせる」
⑥「望む」、「欲しがる」
⑦「空」、「天」
⑧「けだし」
ア:「推測。たぶん。おそらく。」
イ:「(あとに推量の意味を表す語を伴って)もしかすると。あるいは。」
ウ:「(あとに仮定の意味を表す語を伴って)万が一。もしも。ひょっとして。」
エ:「おおよそ」、「大体」
オ:「改めて説明するときに用いる語。そもそも。いったい。」
⑨「みな(皆)」
⑩「とま(茅(かや) などを編んで作った覆い)」
⑪「とびら(扉)」
⑫「なんぞ(どうして?、なぜ?)」
⑬「なんぞ~ざる(どうして~しないのか?)」
⑭「人間の良い心を覆い隠すもの。すなわち、煩悩。」(仏教語)
※煩悩とは、人間の心身の苦しみを生み出す精神(心)の働きの
事を言います。欲望・怒り・悲しみなどがあります。
⑮「助数詞。笠または笠状のものを数えるのに用いる。」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(艸+盍)。「並び生えた草」の象形と「覆いの象形
と食物を盛る皿の象形」(「覆う」の意味)から、「草を編んで作った覆い」、
「覆う」、「かぶせる」、「ふた」、「覆い」を意味する「蓋」という
漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ガイ」
常用漢字表外:「コウ」
訓読み:「ふた」
常用漢字表外:「おお(い)」、「おお(う)」、「かさ」、「けだ(し)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「13画」
部首
①「艹・艹・艸(くさ、くさかんむり(草冠)、そうこう)」
「艹・艹・艸」を含む漢字一覧
②「皿(さら)」
「皿」を含む漢字一覧
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