「振」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「振」は中学生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「ふるう」、「ふるわす」
ア:「ゆり動かす」、「勢いよく動かす」(例:三振)
イ:「物事を盛んにする」(例:振起)
ウ:「ゆり動かして、ほこりなどを払う」(例:振衣)
エ:「思う存分に力を働かせる」、「十分に発揮する」(例:腕を振るう)
以下は「ふるう」のみ
エ:「ゆれ動く」、「ふるえる」
オ:「物事が盛んになる」
②「すくう(救)」、「助ける」
③「道を通す」
④「整える」
⑤「古い」、「昔(いにしえ)」
⑥「~より・~から(継続した期間を表すために用いる語)」
⑦「むらがる(たくさんの ものが一つ所に寄り集まる)」(例:振鷺)
⑧「振振は、思いやりの気持ちや地位の高い人からの命令をしっかり守る
気持ちを強く持っている事の意味」
⑨「ふる」
ア:「ゆり動かす」、「勢いよく動かす」
イ:「手を動かして握ったものを下方に投げる」、「勢いをつけて振りまく」
ウ:「割り当てる」、「仕事や役割を与える」
エ:「文字のわきに記号・読みがななどをつける」
オ:「相手の求めを退ける・断る」(例:男を振る)
カ:「得た地位・立場などをあっさり捨てる」
キ:「動かして方向を少しずらせる」、「進む向きをある方向に変える」
ク:「水分がなくなるまで熱して出す」(例:薬を振る)
ケ:「勢いよく担ぎ動かす」
コ:「本題に入るきっかけとして話す」
サ:「為替・手形などを発行する」
シ:「神が宿るとされる物体を移す」
ス:「入れかえる」、「置きかえる」
⑩「ふり」
ア:「ゆり動かす事」、「勢いよく動かす事」
イ:「人の行い・しぐさ」
ウ:「姿」、「様子」
エ:「偽って見せかける」(例:見ぬ振り)
オ:「料理屋・旅館などで、紹介や予約なしに客が来ること。また、その客」
カ:「一時的であること」、「臨時」
キ:「芝居で音楽に伴ってする動き」(例:振り付け)
ク:「時間の経過を表す語」(例:久し振り)
ケ:「振る動作の回数を表す語」
コ:「刀剣を数える語」
サ:「女性用の和服の袖付け止まりから袖下までの、縫い合わせない部分」
シ:「本題に入る前のきっかけ」、「前置きとしてする話」
ス:「和歌の表現様式(スタイル)」
セ:「楽曲のリズムを伴って展開する、まとまりを持った
高低の音のつながり」
ソ:「ずれていること、ゆがんでいること」
タ:「金銭の都合をつけること」、「やりくり」
チ:「ふんどしや腰巻きをつけない事」(例:振りちん)
ツ:「振袖(袖(そで)の長さが長い衣服)の略」
[奮・振・震の使い分け](ふるう)
「奮」・・・「意気(事をやりとげようとする積極的な気持ち)を強くする」
(例:奮って参加して下さい)
「振」・・・「物の一端を持ったり固定したりして前後左右、または
上下に何度か往復させるように動かす」、「物事が盛んに
なる」(例:刀を振るう、事業が振るわない)
「震」・・・「細かに繰り返し動く」(例:身震い)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(扌(手)+辰)。「5本の指のある手」の象形と「二枚貝が
殻から足を出している」象形(「ふるえる」の意味)から、「ふるう」を意味する
「振」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「シン」
訓読み:「ふ(る)」、「ふ(るう)」、「ふ(れる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「とし」、「のぶ」、「ふり」、「ふる」
画数
「10画」
部首
「扌(てへん(手偏))」
「扌」を含む漢字一覧
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