「錆」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「錆」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「さび」(同意語:銹、鏽)(日本のみで用いられる意味)
ア:「空気や湿気等の作用で金属表面に生じる、酸化物(酸素と
結びついた物)や炭酸塩等の膜。せい。」(例:錆色、防錆剤)
※炭酸塩とは、炭酸の水素原子が金属に置き換えられた塩の事。
※炭酸とは、 二酸化炭素が水に溶けて生じる弱い酸の事。
※酸とは、金属酸化物と反応して塩と水を作る性質を示す物の事。
イ:「自分自身ににもたらされる悪い結果」(例:身から出た錆)
ウ:「錆漆(さびうるし-水で練った砥粉(とのこ-粘土を焼いて粉にした物)
と生漆(採取したばかりの漆の汁)を混ぜた物)の略」
②「さびる」(同意語:銹びる)(日本のみで用いられる意味)
ア:「金属の表面に「ア」が生じる」(例:時計が錆びる)
イ:「能力・働きが落ちる・落ちて使えなくなる」(例:計算能力が錆びる)
③「詳しい。よく練習されている。よく鍛えられている。」
④「金属がよく鍛えられている(金属を高温で熱したり、水で冷やし
たりして硬度・密度等が高められている)」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(金+靑(青))。「金属の象形とすっぽり覆うさま(様)
を表した文字と土地の神を祭る為に柱状に固めた土の象形」(土の
中に含まれる「金属」の意味)と「草・木が地上に生じてきた象形
(「青い草が生える」の意味)と井げた中の染料(着色料)の象形
(「井げたの中の染料」の意味)」(「青い草色の染料」、「澄み切って
いる(一点の濁りもなく澄んでいる)」の意味)から、「よく鍛えられた
金属」を意味する「錆」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ショウ(シャウ)」、「セイ」、「ソウ(サウ)」
訓読み:「さび」、「さ(びる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「16画」
部首
「金(かね、かねへん(金偏))」
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