「薩」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「薩」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「さつ」
ア:「救う。梵語(ぼんご) satの音訳字(外国語を漢字で書き
表した字)。」(例:菩薩、薩埵)
イ:「薩摩(さつま)国(現在の鹿児島県西部)の事」(例:薩州)
※薩摩国とは、日本の律令制(7世紀後半-10世紀頃まで実施
された制度)で設置された日本の地方行政区分の一つである。
この行政区分は、律令制廃止後も地理区分として用いられた。
ウ:「薩摩藩(江戸時代に薩摩・大隅の2か国及び日向国諸県郡の
大部分を領有し、琉球王国を支配下に置いた藩)の事」
(例:薩長同盟)
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成り立ち |
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会意兼形声文字です。「並び生えた草」の象形と「段のついた土で
できた山の象形と草・木が地上に生えてきた象形(「生まれる」の
意味)と人の胸を開いてそこに入れ墨の模様を書く象形と険しい崖の
象形と艶(つや)やか髪の象形(「険しい崖から得た鉱物性顔料(着色料)」
の意味)」(生まれたばかりの子に顔料を塗る習慣があった事から、
「産む」の意味)から、煩悩(人間の心身の苦しみを生み出す精神(心)
の働き。欲望・怒り・悲しみ等)をなくして正しい物事の道筋を自分の
ものにする為の気持ちを芽生えさせる「救う」を意味する「薩」という
漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「サツ」、「サチ」
訓読み:なし
名前(音読み・訓読み以外の読み):「きよし」、「さとる」、「すけ」
画数
「17画」
部首
「艹・艹・艸(くさ、くさかんむり(草冠)、そうこう)」
「艹・艹・艸」を含む漢字一覧
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