「蘭」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「蘭」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「らん」
ア:「キク科ヒヨドリバナ属の多年草(複数年にわたって生きる植物)。
ふじばかま。本州・四国・九州、朝鮮、中国に生えている。
秋に薄紫の花を開く。秋の七草の一つ。」(例:蘭草)
※秋の七草とは、女郎花(おみなえし)、尾花(おばな)、桔梗(ききょう)、
撫子(なでしこ)、藤袴(ふじばかま)、葛(くず)、萩(はぎ)の事。
※秋の七草は、山上憶良(奈良時代の歌人)が詠んだ和歌が
その由来とされている。
※和歌とは、日本だけにある一定規則にそって書き
表された文(歌)の事。
イ:「ラン科植物の総称。世界に700属以上15000種、日本に
75属230種がある。鑑賞価値の高いものが多い。」
(例:鈴蘭、木蘭)
ウ:「立派な・美しいものの例え」(例:蘭艾、蘭灯)
エ:「香りが良く美しいものを褒めて言う時の呼び方」(例:芝蘭)
オ:「文書を扱う役所」(例:蘭台)
カ:「オランダ」(例:蘭学、蘭書)
キ:「梵語や外国語の音訳字(外国語を漢字で書き表した字)」
(例:阿蘭若、和蘭、阿蘭陀)
②「あららぎ」
ア:「イチイ(イチイ科の常緑高木。高さ20m程になる。、沖縄県を
除いた日本全国で見られる。4月ごろ小形の花をつけ、
初秋に赤い実をつける。実は甘く食べる事ができる。種には
毒がある。)の別名」
イ:「ノビル(ユリ科ネギ属の多年草。高さ約60センチ。タマネギに
似た香りと味がし、草を食べる。夏に、白または薄紫の花を
つける。)の古名」
③「刀掛け。兵器を掛ける物。」
④「さすらう(定まった目的もなく歩き回る)」
⑤「遮(さえぎ)る」
⑥「檻(おり)」
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成り立ち |
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会意兼形声文字です(艸+闌)。「並び生えた草」の象形と「左・右両開き
の戸の象形と袋(ふくろ)に物を閉じ込めた象形」(「門で遮り閉じ込める」
の意味)から、良い香り・美しさを閉じ込めた草「らん」を意味する
「蘭」という漢字が成り立ちました。
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読み
音読み:「ラン」
訓読み:「あららぎ」
名前(音読み・訓読み以外の読み):「か」
画数
「19画」
部首
「艹・艹・艸(くさ、くさかんむり(草冠)、そうこう)」
「艹・艹・艸」を含む漢字一覧
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