「顛/顚」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「顛/顚」は常用漢字外(人名用漢字)です。)
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成り立ち、読み方、画数・部首 |
意味 |
①「頂(いただき)。物の一番高い所。山や頭などを言う。」(例:顛毛)
②「先(さき)。末(すえ)。」
③「額(ひたい)」
③「元・本(もと)。物事の始まり。根本。」(例:顛末)
④「逆さ。また、逆さにする。」(例:顛覆)(同意語:転)
⑤「ひっくり返る(逆さまになる、覆(くつが)る、裏返る)」
(例:顛倒)(同意語:転)
⑥「倒れる。滅びる。また、倒す。」(例:顛滅)
⑦「慌(あわ)てる。考えていなかった物事が起こり、普段の
落ち着きを失う。」(例:顛狂)
⑧「迷う」
⑨「常識では考えられない行動をする。正常ではない様(さま)。」
(例:顛狂)
⑩「落ちる。転がり落ちる。」(例:顛落)(同意語:転)
⑪「つまづく(足の先に物が当たって体がよろける(安定を失う)」
⑫「顛顛は、以下の意味を持つ」
ア:「悩みや悲しみで沈んでのびのびしない(落ち着けない)様(さま)」
イ:「乗り物が立派で近づきにくい様(さま)」
ウ:「ある物事だけに力を注ぐ様(さま)」
エ:「愚かな様(さま)」
※現代では、「顛」は「転」に置き換える事がある。
(例:顛倒⇒転倒、顛覆⇒転覆)
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成り立ち |
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形声文字です(真(眞)+頁)。「さじの象形と鼎(かなえ)-中国の
土器の象形」(鼎に物を詰め、その中身が一杯になって
「本物・誠(まこと)」の意味だが、ここでは、「天(テン)」に通じ(「天」と
同じ意味を持つようになって)、「頂(いただき)」の意味)と「人の頭を
強調した」象形(「頭」の意味)から「頭の頂」を意味する「顛」という
漢字が成り立ちました。また、「跌(テツ)」に通じ、「つまづく」、
「倒れる」の意味も表すようになりました。
※「顛」は「顚」の略字です。
※「顚」は「顛」の旧字(以前に使われていた字)です。
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読み
音読み:「テン」
訓読み:「いただき」、「くつがえ(る)」、「たお(れる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
画数
「19画」(顛・顚)
部首
「頁(おおがい(大貝)、いちのかい(一ノ貝))」
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