「合」という漢字 |
漢字の意味・成り立ち・読み方・画数等を調べてみました。
(「合」は小学2年生で習います。)
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成り立ち、読み方、画数・部首、書き順・書き方 |
意味 |
①「あう」
ア:「ある物にぴったりはまる。当てはまる。ごう。がっ。」
(例:開口に合うパネル、適合、合致)
イ:「二つ以上のものが近寄って、一つになる。くっつく。ごう。がっ。」
(例:いくつもの川が合う所、合流、統合)
ウ:「全体が程よくまとまる」(例:配色が合う)
エ:「二つのものの違いがなく同じである。ごう。」
(例:息が合う、話しが合う、投合)
オ:「ある基準と一致する(違いがなく同じである)。ごう。がっ。」
(例:答えが合う、合格、合致)
カ:「それだけの事をする価値がある」(例:割に合わない仕事)
キ:「互いに~する」(例:助け合う)
ク:「一緒になる」(例:落ち合う)
ケ:「重ねる」
コ:「付け加えて1つにする。ごう。」(例:合成)
②「あわせる・あわす」
ア:「2つ以上のものを揃える。がっ。」(例:手を合わせる、合掌)
イ:「力などを一緒にする(まとめる)」(例:力を合わせる)
ウ:「付け加える。ごう。」(例:3と5を合わすと8、合計)
エ:「薬や食品等を混ぜる。ごう。」(例:薬を合わせる、合成)
オ:「他の物事との違いをなくし、同じにする」(例:歩調を合わせる)
カ:「全体を程よくまとまらせる」(例:服に靴を合わせる)
キ:「正しいかどうか、他と比べて調べてみる。ごう。」
(例:答えを合わせる、照合)
ク:「異なる種類の楽器を一緒に鳴らす。がっ。」
(例:琴に尺八を合わせる、合奏)
ケ:「武器を互いにぶつける。転じて、戦う。」(例:武器を合わせる)
コ:「戦わせる」(例:優勝チームと合わせる)
サ:「夢の内容から今後の運命を判断する」
シ:「夫婦にさせる」(例:妻合わせる)
ス:「比べて優劣を争う」
③「集まる。集める。」(例:集合)
④「夫婦となる。結婚する。」(例:合婚)
⑤「混じる。混ざる。」(例:化合物)
⑥「箱」、「蓋(ふた)のある容器」(例:合子)
⑦「箱、蓋(ふた)のある容器を数える語」
⑧「戦いや試合の回数を数える語」(例:試合、1号)
⑨「まさに~べし(当然の意味を表す再読文字)」(同意語:当)
※再読文字とは、漢文(中国の文章)を訓読する(日本の
読み方で読む)際、2回読む文字の事を言う。
⑩「容量の単位(現在の約0.18リットル)」(例:酒、1号)
⑪「土地の面積の単位(1坪の10分の1。約0.03アール)」
⑫「山の高さの10分の1」(例:五合目)
⑬「2つ以上のものを1つにする」(例:合一)
⑭「天文学で、太陽と惑星とが地球から見て同じ方向に来ること。
内惑星では、太陽の内側にある場合を内合、太陽の外側にある
場合を外合と言う。内合が起こらない外惑星では、外合を合と言う」
[会・逢・遭・遇・合の使い分け](あう)
「会・逢」・・・「知っている人同士が顔を向かい合わせる」
(例:友人に会う・逢う)
「遭・遇」・・・「好ましくない事が身に起きる」(例:事故に遭う・遇う)
「合」・・・「一緒になる。一緒に行う。一致する」
(例:慰め合う、計算が合う)
「併・合の使い分け](あわせる)
「併」・・・「2つ以上のものを1つにする」(例:2つの企業を併せる)
「合」・・・「揃える。違いをなくし、同じにする。一緒にする(まとめる)。」
(例:手を合わせる、スピードを合わせる、力を合わせる)
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成り立ち |
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会意文字です(亼+口)。「蓋(ふた)」の象形と「容器」の象形から容器
に蓋をする、すなわち「あわせる・あう」を意味する「合」という漢字が
成り立ちました。
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読み
音読み:「カッ」、「ガッ」、「ゴウ」
常用漢字表外:「コウ」
訓読み:「あ(う)」、「あ(わす)」、「あ(わせる)」
※訓読み⇒()の中は「送りがな」
名前(音読み・訓読み以外の読み):
「あい」、「かい」、「はる」、「よし」
画数
「6画」
部首
①「𠆢(ひとがしら(人頭)、ひとやね(人屋根))」
「𠆢」を含む漢字一覧
②「口(くち、くちへん(口偏))」
「口」を含む漢字一覧
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書き順・書き方 |
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